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試写会「わが母の記」 [シネマ]

CA3C0263.jpg「わが母の記」の試写会に行って来ました。

昭和の文豪・井上靖の自伝的小説の映画化です。

主な出演は、小説家伊上役に役所広司さん、母役に樹木希林さん、孫娘琴子役に宮崎あおいさん。それから書生兼運転手役に三浦貴大さん。

本作は第35回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ受賞作品です。

昭和30年代から始まるプロローグは、伊豆のわさび畑が近くにある母の住む家。
父は病床に着いておりその見舞いに来ていた伊上。母はしっかりしているようだが少々忘れっぽくなっているのか、同じ事を繰り返し言う事も。

伊上は子供の頃、家族と離れお妾さんと共に暮らしていた。その事を今でも母に捨てられたという苦い記憶として持ち続けていたが…。

数年後、同居していた妹夫婦の都合で、伊上家に少しの間やって来た母はボケが進行していた。

その祖母の面倒を見る三姉妹の三女琴子。


数年に渡り、何度か母を預かる伊上だったが、年々母のボケは進行し、遂には夜中の徘徊で大騒動を起こしてしまう。

しかし、子供の頃に記憶していた母との確執の真実が明らかになった時、初めて母の想いを知ることになる。


昔からお婆ちゃん役を演じてきた樹木希林さんの演技が素晴らしい!!
段々言動がおかしくなっていく老女をリアルに演じられていました。

宮崎あおいさんはやっぱり童顔なのですね。おさげ髪の中学生役も違和感ナシ!
最近のカメラCMのまんまカメラ女子という設定も何だか狙ってる?という感じ。

注目の三浦貴大さん、真面目でちょっと不器用な書生役を好演していました。

役所広司さんは、母に対する想いの変化が見所です。
さすがの演技ですね。


娯楽大作ではありませんが、親子の心情を繊細に描いた作品だと思いました。



ここぷりさんからのご招待です。

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