『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』

やっと見に行ってきました。




電子メールでのやり取りが当たり前となっている現代。

でも、少し前までは”手紙”で連絡を取り合うのが日常でしたよね。

ヴァイオレットが生きる時代は、

やっと建物にエレベーターが取り付けられ、

街灯が電化されてきた時代。

(そんな時代でもあの義手は現代以上の出来だとは思うけど)




この物語は生き別れとなった姉妹を中心に回ります。

前半は姉のエピソード、後半は妹のエピソード。

姉は妹を想うあまりに意に反して自分の人生を犠牲に…。

そして人と人を繋ぐ手紙というツール。




私は美術科出身だから、やはり映像に目が行きました。

ヴァイオレットの髪の毛の繊細な描写。

目のアップの書き込みの緻密さ。

デビュタントのダンスシーンの美しさはため息ものでした。




また、テレビでは聞き逃しがちな

ヴァイオレットの義手の軋む音が聞こえるのも

劇場ならではかな。




京アニクオリティと言われる通り本当に丁寧に描かれた作品でした。

ストーリーもその構成も良かった。

不幸な事があった人間にも救いがあるのがよかった。

見終わった後も余韻を感じられる作品でしたね。


戦争で戦う事しか知らなかった

ヴァイオレットの心の奥底に眠っている「人を愛する心」

それを知る事が出来た時は同時に

大きな悲しみが彼女を襲うだろうけれど

私は知って欲しいと願っています。

来年公開される劇場版ではそのあたりが描写されたら

嬉しいです。


当初3週間限定公開の予定でしたが、上映延長が決まりました。

まだご覧になっていない方はぜひ劇場へ

足をお運びくださいませ。



京アニでは悲しい事件がありましたが

本作品を配給していただきありがとうございました。

見ることができて本当に良かったです。

次回作も期待しています。