ゼロ・ダーク・サーティとは午前0時30分、ビンラディン氏のパキスタンにあるアジト襲撃の作戦時間。
 
ビンラディン射殺のニュースは世界中に報道されましたが、どのようにこの作戦が決行され、アジト確定に至ったのか、その真実に迫ったのが本作品です。
 
ドキュメンタリータッチというか再現ドラマみたいだったので、娯楽性は一切ありません。地味~な印象の映画です。
 
この女性、若干20代にしてCIAでひたすらビンラディンを追い詰めるだけに特化した仕事をずっと続けてきた人。
 
捜査は拷問まがいの尋問もあったり、自らは爆破テロや銃撃を潜り抜け仲間の死も経験したり過酷な現場で徐々にビンラディンに迫って行く。
 
結果的には突き止めたアジトが見事にビンゴ!で作戦は大成功だった訳ですが、一般的な日本人に取ってビンラディン射殺のニュースは当時「ふ~ん、射殺されたんだ」程度の事だったと思います。
 
9.11の被害者、家族たちなど当事者でないと、にっくきアルカイダの指導者・ビンラディンが死んだ事に狂喜するなんてなかったことでしょう。
 
当事者の多いアメリカでは関心度も高く、社会性もある映画なので評価が高かったようですが、遠く離れた日本で見るとやはり蚊帳の外で「へぇ~こんな事があったんだ」で終わってしまう映画かなと思いました。
 
当事者かそうでない人かによって感じ方の温度差がハッキリ分かれる映画でしょうね。