劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見てきました。

あの悲しく許せない放火事件とコロナ禍の影響で

公開が延期になり、やっとやっと見ることができました。

 

TVシリーズを見ていた人には分かるエピソード

あの”神回”といわれていた10話の続きから物語は始まります。

亡くなった母から毎年50通の手紙を受け取った

アンの孫がこの物語の狂言回し役なのね。

 

という事は、あれからもう50年以上の時が過ぎているのですね。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンはどうしたのでしょうか?

気になる気になる~~~

 

と、物語はヴァイオレットの生きた時代に遡ります。



3か月先まで予約がいっぱいの売れっ子ドールが彼女。

まだ人との接し方、話し方に軍人っぽさが残っているものの

もう立派なレディに成長したのが分かります。


ヴァイオレットが両腕を失った戦争の終戦後

生死不明の上官「少佐」

ヴァイオレットに生きる術を教え彼女の世界を変えてくれた人。

「愛している」を与えてくれた人。

もうヴァイオレットの全てと言っていいほどの存在。

 

生きてるの死んでるの?

モヤモヤは続きます。

 

本作はそんな少佐の消息を追うエピソードと

ヴァイオレットのドールとしてのお仕事の2本立て。

 

病院に入院中の少年ユリスから

家族あての手紙を依頼されて・・・ 

このエピソードが10話を超えるんじゃないかと。

映画館で、席の横の女子がもうずっと泣きっぱなしで

鼻をすする音が聞こえてくるんですよ。

  

少佐の兄「大佐」

ヴァイオレットに辛く当たっていた彼ですが

おやや、ちょっと人が丸くなりましたねぇ。

悪い人ではなかったんだな、と思えて好感度上昇しましたよ。


手紙というもの。

今は電話もメールもあるし、

出す事もほとんど無くなってしまいましたが

自分の気持ちを相手に伝えるアイテムとして

強力なものなんだなぁと思いました。

ましてや、直筆だったらね。

文字にも個性が出ますからね。

ヴァイオレットはタイプライターで文字を綴っていますが

文字で言葉を伝えるって、

相手には強く伝わるんですね~

 

見終わって、ああ良かった。

辛い思いをした人は、幸せにならなくてはいけないのよ!!

そう思いました。

小公女セーラも散々辛い目にあったけど

最後は大逆転したじゃない。

 

ポスターの二人、波打ち際に立つ誰かとヴァイオレット。

見終わったら「ああ、なるほどね」って思うよ、きっと。

 

本作はTVシリーズの完結編です。

ちょいちょいTVシリーズのエピソードが出てきます。

最近おさらいで1話から見返していたんです。

見ておいて良かった。

特に10話を見ておくと、本作の導入部で

TVシリーズの続きって分かります。

 

近年の名作アニメだと思います。

京都アニメーションのスタッフの皆様

事件で大勢のスタッフを失ってなお、

本作を世に送り出してくれて、本当にありがとうございました。

ヴァイオレットの結末を描いてくださって

ありがとうございます。

待った甲斐がありました。

見ることができて良かったです。