映画「パーフェクトワールド~君といる奇跡~を見ました。

http://perfectworld-movie.jp/


ずっと有賀リエ先生の原作コミックを読んでいて気になっていた作品です。

コミックではまだ完結を見ていないのだけど、

映画では原作読者が望む形のエンディングが描かれていました。




杉咲花さん演じるヒロイン”つぐみ”の立場が

私にとって共通点があり、

困難に立ち向かう愛について共感を覚えました。




岩田剛典さん演じるもう一人の主人公”鮎川樹”

人生半ばで脊髄損傷による下半身マヒという

悲運に見舞われるも一級建築士として

身体の不調と戦いながら懸命に生きる姿は

近しい人を彷彿させます。




車椅子生活がどのようなものか

結構知ってるんですよ、私。

ちょっとの段差を越えられないとか

脚に感覚が無いから知らずに怪我をしていたり

床ずれが酷くなって褥瘡(じょくそう)という壊死を起こしたり

ディスポーザブルのカテーテルを使い続ける事で

感染症を起こして発熱したりね。


そんな表現も本作ではいくつか出てきます。




コミックではヘルパーの長沢さん、

つぐみの同級生の是枝君との絡みがもっと複雑に

描かれているのですが、映画では

時間が限られているせいでそこらへんの表現は

わりとあっさり目でしたね。

(つぐみと樹がくっついたり離れたりするのを描くには

連続ドラマでないと無理があると思うので)




今まではあまり触れてはいけない事にされていたであろう

障がい者についての事を少し掘り下げて描いた事は

相互理解を深めるためには良かった事になるのかなと思いました。




タイトルの「パーフェクトワールド」とは

「完璧な世界」ってどういう事?とずっと思っていましたが

「大事に思う人、思ってくれる人がいてくれるだけで世界(=人生)は完璧だ」

なんですって。

相良直美さんの「世界は二人のために」を思い出しちゃったわw




水曜のレディースデー18時過ぎからの回で見ましたが

座席がガラガラでちょっと悲しかった。

ジミ目な作品だし娯楽作ではないので

あまり注目されなかったのかな・・・。




関係ないけど杉咲花さんの「んふふ」という笑い方が印象的でした。

私の中のつぐみ像とはちょっとイメージが違うんだよね~