不朽の名作「ベルサイユのばら」は
池田理代子先生が24歳で発表した漫画であります。
 
天才的才能だよね。
その頃の自分はまだまだ駆け出しの文具デザイナーでありました。
今読み返しても、とても24歳の人が描いたものと思えない。
文学的なセリフの表現があったり
漫画のストーリー構成が素晴らしい。
 
池田先生は「ベルばら」連載中に
画力がアップして中盤以降、最も華やかな絵柄に到達しました。
それが今でもあちこちで見かける
ベルばらのカラーイラストの数々です。
もちろん、連載中のモノクロ漫画もとっても華やかに!!
 
おっと、前置きが長くなりましたが
やっと出掛ける事ができました。

 池田理代子デビュー50周年記念展
~ベルばらとともに~
 日本橋高島屋にて開催です。
 
今年のアムール・デュ・ショコラでも使われていたパネルがお出迎え。
 
会場内は撮影NGでしたが宝塚歌劇団のベルばらお衣装は撮影OKでした。
 アントワネットとフェルゼンの衣装。
 
生身の人間が、ましてや日本人がベルばらを演じるなんて
最初はとっても否定的に思っていたんです。
表現できる訳がない!!ってね。
 
それを見事に裏切ってくれたのが宝塚歌劇団でした。
 ロココ調の華やかなドレス。
女の子が夢に描くお姫様の姿そのものが目の前にあるのですもの。
 王子様はむさ苦しい男性ではなく、女性が演じる美しい理想像の王子様。
 
初めてタカラヅカのベルばらを見て、1発でハマりました!!
 
れはアリだ!!!
 
タカラヅカなら許す! むしろもっと見せて~~~ ってね。
 
アンドレの衣装。
足元のモワモワは何なのだろう?
ブーツが借りられなかったのかな?
 
 ヅカならではのゴールデンオスカルの衣装。
軍神マルスの子としてというイメージ。
やっぱりブーツが無いらしく足元が・・・
 
 
展覧会は代表作「ベルサイユのばら」を中心にカラーイラスト、
連載されたモノクロ漫画原稿の展示とムービーコーナー。
展示は半分以上がベルばらでした。
池田先生の生原稿は、描線に関しては迷いの無い線で
目の中のお星さまとセリフの写植の影消し以外
ホワイトが入っていないんですね~~
色褪せてはいますが、とっても美しい原稿でした。
 
そうそう、目の中のお星さまキラキラ!!
これ、重要です。
一昔前の昭和の漫画には無くてはならない表現でしたね。
 
 
大学生時代、大阪から東京へ単身上京し
生活費を稼ぐ為に始めた貸本屋さん用の漫画原稿は
今の絵柄とは別物でした。
水野英子さん的って感じかな?
 
ベルばら以前の「桜京」では
オスカルの試金石的なボーイッシュな女の子が
描かれています。
 
その後の作品「オルフェウスの窓」のユリウスも
女性なのに男子校へ通うという設定だったり、
「おにいさまへ」の薫の君もキレイな男装の麗人として
描かれていましたよね~~
 
近年のレディースコミック誌の作品は
「女帝エカテリーナ」くらいしか読んでいませんが
今もなお精力的に作品を発表されていますので
ちょっと追いかけてみようかなって思います。
 
また、ベルばらのエピソード編も発表されていて
10巻までの連載終了時から13巻まで発刊されています。
今後も増えそうな感じでベルばらファンとして嬉しいです。
 
 会場ではグッズ類も多々販売されていました。
図録を含めちょいと散財しちゃいました。
 
お買物類は別途アップしまーす。
 
 池田理代子デビュー50周年記念展は、
今後京都・大阪でも開催されます。
関西方面のファンの皆様、楽しみにしてくださいね。