女性の皆さん、乳がん検診は受けていますか?
”自分は大丈夫”と思っていても
今や成人女性の12人に1人が乳がんにかかるそうです。
とても他人事ではないのです。
 
芸能界では昨年は北斗晶さんが、今年は小林麻央が
乳がんを公表して話題になっています。
 
どのガンにも言えることですが、
早期発見、早期治療が生存率を高めます。
後回しにしないで、積極的に健診を受けましょう!
 
10月は乳がんの検診を呼びかけるピンクリボン月間です。
実は今年、乳がん検診のマンモグラフィーに引っかかって、
再診を受けに行ったのですよ。
再診結果を聞くまでドキドキでしたが、
幸いがんではありませんでした。 
 
という訳で、ちょうどいいタイミングでセミナーの事を知り
2016年10月15日に開催された
『第三回ピンクリボンセミナーin宇都宮』に参加してきました。
この日は東京からのバスツアーでの参加です。
 
 
開催場所は栃木県宇都宮市にある
「とちぎ健康の森」
 とっても立派な施設でした。
 
 
ロビーにはピンクリボンツリーも展示されていました。
 
セミナー会場も立派な作りでした。
 
この日のセミナー内容
 
第一部「乳がん基礎知識入門」~行こう、受けよう、乳がん検診~
講師:竹原めぐみ医師
 
    ① 乳がんの現状    
 
昔に比べ日本人の乳がん患者数は増加しています。
2010年は12人に1人の割合で罹患しているのです。
アメリカの8人に1人の割合に迫る勢いです。
 
 しかし、死亡率では5位で乳がんで亡くなる確率は
がんの死因のTOPではありません。
 
乳がんは早期発見・早期治療ができれば生きる事ができる病気です。
そのために大事なのは
#59128;きちんと健診を受けること
#59128;自覚症状があったら すぐに乳腺科を受診すること
 
産婦人科ではなく専門の「乳腺科」を受診ですよっ!!!
 
 
しかし、日本人は他の国に比べて
乳がん検診の受診率が低いのが現状です。
 
日本の乳がん検診受診率は30%前後と低水準です。
 
その結果、罹患率は欧米諸国の方が日本より多いのに
死亡率は欧米諸国は減っているのに対し
日本はジワジワと増えていっています。
 
これはなぜか?
欧米諸国は健診受診率が高いので早期発見・早期治療ができているからです。
 
 
お医者様が指摘する乳がんの危険因子
 諸説ありますので、参考程度に・・・
 
 
乳がんの主な症状は下図の通り
 自覚する乳房の痛みは乳がんではない事が多いそうです。
でも、気になった場合は乳腺科で受診を!!
 
 
    ② 乳がん検診ってどんなことをするの?    
 
 
 一般的な健診は、問診、視触診、マンモグラフィーです。
併用して超音波検査があります。
 
最近の検査として、トモシンセンス、PEMも導入されるようになりました。
(※トモシンセシスは3D撮影ができるマンモグラフィです)
 
 
マンモグラフィのレントゲン画像
左右から乳房を挟む場合と、上下で挟む場合があります。
私もマンモグラフィを受けた事があります。
がんを発見する為にはなるべく乳房を平たくした方が
写りがいいので、板で乳房を思いっきり挟んで撮影します。
検査の間だけ我慢すればいいですが、
潰れる~~~って思うくらいかなり痛いです。
 
 
マンモグラフィに写るがんの病巣は「白く」抜けている部分です。
 
しかしマンモグラフィには問題点があります。
それは『高濃度乳腺』 の乳房=デンスブレスト。
乳腺が密集していて乳房全体が白く写ってしまい、
がんの発見が難しくなります。
 
赤丸部分にがん細胞があるとしたら、
高濃度乳腺の乳房のがんは乳腺に隠れて見えづらいのです。
 
そこで、超音波(エコー)での検診も必要とされます。
エコーはマンモグラフィとは違った見方で乳がんを発見します。
 
こちらはエコーの画像。
 
がん細胞は黒い影となって現れます。
 
 
余談ですが、乳がんは男性にも発症します。
男性も胸に違和感を覚えたら受診しましょう!!
 
 
     ③ 乳がんについての基礎知識   
 
そもそも乳がんができる場所は、主に「乳管」と「小葉」
 
乳がんの治療方法は、手術、薬、放射線治療とあります。
ただ、ケースバイケースになるので、
治療方針は患者毎に異なります。
 
手術は乳房と脇のリンパ節を切除しますが
温存(部分切除)か全摘出かは
病巣の状態によって判断されます。
 
その判断基準の1つとして
「浸潤がん」と「非浸潤がん」があります。
 
乳管内に発生したがんが、乳管内に留まっているのが「非浸潤がん」で
超早期発見のがんです。
「浸潤がん」は乳管の外へ広がったがんで
進行した状態になります。
 
超早期発見ができれば、それだけ生存率も上がります。
 
 
 
乳がんの進行度(ステージ)について
一般的なステージ表示とは異なり、
がんの「性格」によって数値が決まるそうです。
数字が大きい方が進行して重い症状には変わりありません。
 
 
乳がんの治療に用いる薬について
一律同じものを使うのではなく、
患者一人一人の病状によって何を処方するのかが決まります。
 
 
手術後の治療方針についても同様に
一人一人オーダーメイドに治療方針が決まります。
 
 
放射線治療について
主に温存手術後の再発予防として用いる。
 全摘の場合も状況によって行う。
放射線は、他の組織への副作用がほとんどない治療です。
 
 
 
 まとめ
 
乳がんは女性にとって極めて身近な病気なので
早期発見・早期治療がとても大事!!
 
たとえ乳がんになったとしても治療法はどんどん進歩しています。
自分にあった治療を見つけて諦めずに治しましょう。
 
 
第二部へ続きます。