私の祖父は桶職人でした。
大きなものでは木製のお風呂、小さいものでは風呂桶、おはち、
寿司屋の丘持ち、たらいなど作っていたんですよ。
 
家の横の路地に加工前の材料の板が立てかけてあったなぁ・・・
カンナでさわらの木を削っていたので、よく削ってペラペラになった木を丸めて
笛を作ったりしていました。
だから「さわら」の木の匂いは分かるんです。
 
 多分祖父は新木場あたりで材木を調達していたのだろうなぁ。
そんな思いもあり、
「木の街・新木場体感ウォーク」に参加することになりました。
 
 
集合場所は新木場駅
 
 ここから3ヵ所、木にまつわる施設を巡りました。
 
 
1ヵ所目。 『東京銘木協同組合』
こちらは普段一般見学者は入れない施設なのですが
今回特別に見学させていただきました。
 
外気温と変わらない倉庫の中には木がいっぱい!!
 
 「銘木」とは、床柱など観賞用の価値のある木材の事です。
(住宅の建材とは違います)
 
 
和室の床の間の柱なんかで見覚えがあるでしょ?
 
 
 昨今の住宅の洋風化で、需要がどんどん減っているそうです。
 
 
中が朽ちた丸太。こんな巨木はもう伐採できないので
昔切られたものや、埋まっていて堀り起こされたものが
現在流通しているそうです。
もしくはご神木などが倒壊したものとか。
 
 
 秋田杉の板。こちらは建材になる板かな。
 
木曽檜
 
 
でかい木は手で持てないから、倉庫内の移動はクレーンで行っています。
 
 
これはもう観賞用の木ですね。
 
巨大な木と板
 
 
 
2ヵ所目に移動です。
 
正面は途中にあった変わったデザインのビル。
 
ビルなんですが、木造ビルなんです!
 
よく見ると木が組んであります。
防炎加工されてるそうですが、木でビルが建つとはおどろき!!
 
 
 
2ヵ所目の見学地は「世界の優良銘木展示場」
 
1階には茶室のモデルがありました。
 
 
実際の建築用にと、和室のモデルルームもありました。
床柱があったり、違い棚があったり。
 
こちらは古風な床の間
 
 
お話を聞きながら展示の銘木を見学しました。
 
まさに、「木の展覧会やぁ~~」
 
色々な表情の木がいっぱい。
 
 
貴重な屋久杉もありました。
 
岩盤に生えているため栄養が足りず、成長が遅いから
年輪が緻密なんですってね。 
 
 
「黒柿」と言って、黒い模様が出てるのは天然の変化。
とっても希少な木なのだそう。
 
このあたりは杉の柱
 
 
旅館の入り口にありそうなテーブルセットですね。
 
乾燥に弱い木は、床の砂利に水をまいて湿度管理しているそうです。
 
 
 世界で一番重たい木がありました。これは水に沈んでしまします。
 
 
 
 
3ヶ所目は「木材・合板博物館」
こんなマニアックな博物館があるなんてね~
 
こちらが入り口です。
月曜日は休館日でしたが、特別に見学の為開けていただきました。
 
 
なんかゆるキャラもいた。
 
 
こちらは合板になる材料の木
 
合板とは、よくあるのはベニヤ板です。
 
 
こんなに太い柱も合板で作れます。
 
 
 
 ベニヤ板を製造するベニヤレースの展示。
 
 
削ってるのが見えるように、上部に鏡がついていました。
 
 
動画を録ってみました。逆バウムクーヘンですね。
というか木の桂剥き!!
 
 

こうして半日、新木場を歩きまわりました。
夢の島のプールへ来たり、コミケ時の乗り換えに利用する駅でしたが
木の街として歩いたのは初めて!
 
世界的に日本は森林の多い国ですから
木は私たちにとってとても身近なものなのに
案外知らない事もたくさんありました。
 
皆さんも機会がありましたら銘木を見に行ってくださいね。
 
 
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