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何もかもパーフェクト!「祇園呂色」で夢心地ディナー [グルメ]
良いお店で良いお食事ができたら
その良さを是非多くの方に知っていただきたい。
そんな思いを込めてご紹介するのは
「祇園 呂色」
”呂色(ろいろ)とは、黒漆の濡れたような深く美しい黒色のこと”
日本の色名って素敵ですね。
京都は比較的良く訪れます。
母が亀岡市の出身であり、市内に親戚もあったり
兵庫県西宮に7年半父の転勤で住んでいた事もあり
旅行地というよりは、もっと身近な土地であります。
西宮北口から阪急・河原町まで1時間ほどで行かれますからね。
4月の京都。観光はほぼノープランで
行き当たりばったりでしたが、
呂色に伺う予定は最初から決まっており、
とても楽しみにしていました。
八坂神社前の四条通りに面した
井澤ビル 5Fにひっそりと佇むお店。
近隣並びには鍵善良房も。
一見バーのような、一直線に伸びるカウンター席のみ。
華美な装飾を一切省いた店内には
ダイナミックなつつじの生け花が!
前の週までは桜を活けてあったそう。
一服の絵画を愛でるような生け花がしつらえてある
正面の特等席をご用意いただきました。
テーブルセッティングも麗しい。
オーナーシェフの小霜浩之氏。
とても温和な印象の方。
呂色にお料理メニューはありません。
ディナーは税サ込み25,000円のお任せコース
ランチは税サ込みの10,000円のお任せコース
となります。
苦手な食材を聞いてくださるので
その場でのアレンジも可能です。
そして忘れてならないのが「ペアリング」
佐橋ソムリエが選ぶワインも料理に花を添え
驚きと感動を演出してくれます。
9グラスで10,000円、5グラスで6,000円。
※なおディナーは18:30に一斉スタートとなります。
またメニュー名は正式名称ではございません。
食材と調理法を聞き取ったまま書いています。
ディナー開始前の一皿は
冷製ホワイトアスパラガスのポタージュ
佐賀県産のホワイトアスパラガスを使用。
りんごとスペアミントのシャーベットが乗っています。
りんごとスペアミントのシャーベットが乗っています。
こんな組み合わせは初めて!
国産のアスパラガスは甘みが際立つので
チョイスしたそう。
ほんのり甘いシャーベットと共に
スープなのかデザートなのか不思議な味わいでした。
ペアリングはドン・ペリニヨンからスタート。
アルコールが苦手な体質である為、
人生ン度目となるドンペリ!
さすがの風格。
メインの食材のお披露目。
好みのお肉が選べます。
牛肉至上主義故、やはり松坂牛を味わいたい!とお願いしました。
スプーンの一口アミューズ
~世界の三大珍味をコース仕立てで~
右から順にいただきます。
キャビア・トリュフ・フォアグラが楽しめます。
この三品で、前菜・メイン・デザートを表現しているそう。
右:フランスのキャビアを使用。熟成させていないフレッシュタイプで
塩味も軽く、淡路島の新玉ねぎとレモンジャムと合わせて。
銀箔も乗ってゴージャスに。
中央:燻製うずら卵にトリュフエキスが注入されています。
黒トリュフ一片が乗り、香りが一層際立ちます。
左:フォアグラのプリン仕立て。バナナの甘みでデザート風に。
上に粒山椒、フォアグラ、スライスアーモンドが。
この小さな世界で何という手の込みよう!!
一口で消えてしまうのが本当に惜しいというか
愛おしいお料理です。
フランス産ホワイトアスパラガスのフリット
菊の花から作られた黄色いパウダーが鮮やか!
苦味を愉しむ為のフランス産アスパラガス。
白味噌とマスタードのソースで上品な仕上がりに。
アニスの新芽がほんのり香り、味のアクセントに。
小霜シェフが見せてくださったホワイトアスパラガス。
巨大です!
その穂先だけ使ったフリットとは
なんと贅沢なんでしょう!!
銚子産金目鯛の炙り 燻製のスズキと薬味をのせて
ゴリゴリのフレンチではなく、和の技法も取り入れる姿勢
良い食材を活かす最善な調理
既に小霜マジックの手中にはまってしまいました。
金目鯛とのペアリングはチェコのオレンジワイン。色もオレンジ色なのです。
鳥取産黒藻と甘エビの和え物
酢の物?!と思いきや
パッションフルーツ、ライム、ライチのジュースで和えていると!
何と言うか柔軟な発想に脱帽です。
黒藻は別名「坊主殺し」というそう。
お坊さんがあまりの美味しさに食べ過ぎて死んでしまったとかw
しゃくしゃくとした食感が楽し海藻です。
沖縄産の海ぶどう、甘エビも入り
初夏を感じさせる爽やかな一品でした。
フランス産フォアグラ キャラメルソースとピスタチオのペーストで
弱火でローストされたフォアグラに
キャラメルソース仕立てで甘い仕上がりに。
ピスタチオや苦味を演出するカカオニブが振り掛けられ
まるでデザートのような一品。
フォアグラは臭みもなくムースのように食べやすい。
フルーティーな香りはワインのよう。
朱塗りのお盆に乗っているのは
牛タン元の煮込み 生えのき茸を乗せて
形を保つ限界まで6時間煮込まれたタン元は
噛まなくてもいい、飲めます。
生えのき茸のシャキシャキした食感と対照的。
口直しにローストピーナッツが添えられています。
白く散らしてあるのはスペイン産のチーズ。
牛1頭からわずか500gしか取れない希少部位を堪能しました。
牛タンとのペアリングはイタリアの白ワインで。
えのき茸の香りのイメージと合わせたマリアージュ。
淡路産大穴子のフリット 新ごぼうを乗せて
ソースは赤ワイン、山椒、穴子の骨を煮出したもの。
鱧の骨切りと同じ手法で細かく包丁が入っており
骨を全く感じさせないふわっふわの食感。
穴子に対して食感が楽しめるごぼうという
食材合わせの妙にまた感動させられました。
穴子とのペアリングはボルドーの赤ワイン。
魚は白という定石にとらわれない柔軟なチョイスです。
カウンター席ならではのシェフの仕事ぶりを
垣間見るのも楽しみの1つ。
奥のキッチンで下ごしらえを済ませ、
カウンター前で仕上げと盛り付けを。
目の前で料理が仕上がって行くのを見ていると
ワクワクしますね。
五島列島産のどぐろの揚げ物
のどぐろ骨と牛コンソメのスープと共に
どのお料理も絵画のようにキレイで
サーブされる度に感動してしまいます。
のどぐろは皮目はパリっと、身はふわふわ。
添えられているのは、菜の花、せり、からし菜、
花粉症にもいいという和歌山の柑橘じゃばら、
マスタードの香りがするナスターチューム。
花粉症にもいいという和歌山の柑橘じゃばら、
マスタードの香りがするナスターチューム。
知らない食材が続々とラインナップされています。
柚子を効かせたスープも美味しくて残さずいただきました。
のどぐろとのペアリングはブルゴーニュの白ワイン。
さあ、いよいよメインディッシュの出番です。
ナイフはこのトレイから好きなものを選んで使います。
最初に選んでおいた松坂牛が恭しく運ばれてきました。
これから仕上げに入ります。
目の前で、更に炭焼き。
松坂牛のステーキ
じっくりじっくり火を入れたお肉。
選んだナイフでスッと切れます。
味付けは桜塩・昆布塩・ソースをお好みで。
さすがは松坂牛。噛む度にじゅわっと甘みのある
脂と肉汁が滲み出してきます。
最高峰の牛肉の味ってこれなんだな…と実感。
ローズマリーの香りが滲みた素揚げの新じゃがは
ホクホクでお肉に負けず美味でした。
松坂牛には赤ワインをペアリング。
もう殆ど飲めなくなってきて、
ワイングラスを回して香りを愉しんだり
少々口に含んでお味の確認をしてみました。
お料理でいただいたワイングラスが壮観です。
飲めない我が身が口惜しい・・・
お酒に強かったら喜んでカラにしていたのに。
ワイングラスもそれぞれのワインに合わせて形も様々。
ワインのカラーも様々。
あまり飲めないけれど、香りと目で見て楽しみました!
今年の初物!筍がたっぷり入っていて嬉しい!!
お椀には雲丹も乗ってシソの花、花型にくり抜いた海苔も添えられ
ご飯と言えども美しい!!
さらに桜エビのかき揚もトッピング。
赤出汁も筍ご飯に良く合います。
あれ?ここって和食レストランでしたっけ?
お箸にご飯で妙にほっこりしてしまい
コースを思い返すと和食カラーの強いメニューという
印象が残りました。
フレンチ出身の小霜シェフですが、
フレンチの枠にとらわれず、日本各地の食材を活かす
和の料理も取り入れて提供するスタイルなのが
呂色の特徴だからなのですね。
ベリーのパフェ
ワイングラスに入った食べてしまうのが勿体ないくらい
フォトジェニックなデザート。
ラズベリーゼリーにベリーに薔薇の香りをつけたアイスクリーム、
ラズベリーゼリーにベリーに薔薇の香りをつけたアイスクリーム、
ベリーのメレンゲ、いちごにブルーベリー、
フルーツトマトも入っていました。
ざっくり混ぜていただくのがおススメだそう。
ベリーのデザートとのペアリングは
微発泡を感じる熟成が若いデザートワイン。
軽めの甘さのワインでした。
最後の最後に出てきたのは
ドーム型の器と蓋付きの茶器。
なんと、小菓子とプーアル茶でした!
熟成プーアル茶は独特のクセもまろやかな味わい。
飲茶をいただく時、油を流してくれるお茶として
飲まれているだけに、翌日胃もたれしないのだとか。
小菓子もユニーク!
奥のピンクと緑のものは「おこし」、
チョコがけになっているのはかりんとうと昆布。
最中の中にはきな粉と黒豆のクリームに、
柑橘ジャムが入っていました。
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